来年


街を歩いていて

向かいから ほろ酔い加減のおじさまが

わたしの前を歩いていた ピチピチの
若い女の子を  なめまわすように見ていた
振り返って  後ろ姿も 上から下まで ばっちりと


that’s  creepy!     Don't  look  at   me!


なんて思っていたら

見向きもされずに 通り過ぎた

身構えた自分が恥ずかしい



わたしに足りないもの

それは セクシー






街を歩いていると


自分は足りない と 思い込んでしまう


購買意欲をかきたてる  看板や広告

利益競争のための  ちぐはぐな景観

きれいな服や  きれいな靴    キラキラな小物たちや

つやつやの いいにおいの きれいなおねいさんたち

街に馴染む 楽しそうなひとたち






服はださいし
一足しかないスニーカーで
カサカサのすっぴんに きっと獣のにおいがしてる
(通りすがりの犬に めっちゃ嗅がれるもん)
街の喧騒に かるくパニック



わたしには    あれもない   これもない 
手に入れる手段もない




欲しくもないし わたしには必要のない物たちなのに

まだ 適応しなくちゃ  と思ってて


まだ 玉石混交の暮らし




やめたほうがいい






今年の目標だった


歯医者さんと 美容院は   がんばってクリアしたから
(おもてなしされるのが なんかいたたまれなくて 行きたくなかったの)



来年は セクシーを手放す



もともと 備えていないのに



そうならなくては  とゆう   まわりに適応しようとする心  を 手放して 

楽に生きる





「 透明な自分を生きる 」    



      来年の目標 




愛想笑いは しないんだから!