かわいい
わたしの猫
三毛猫のゆめ
もうすぐ18さい
前庭疾患になってしまって
くるくる旋回したりふらふらしたりちかちかしたりしている
ω3脂肪酸や六味地黄丸が良いらしいので投薬している
前足で必死に攻防する猫との戦い
18年一緒にいて
かわいい とゆう想いは変わらないからうれしい
うつりゆく世のなかで
変わらないものがあるのがうれしい
ゆんちゃんはまだ生きているのに
写真をたくさん撮ってしまう
もったいない
なにかを介してゆめをみないで
自分の目と手に覚えておけばいいのに
ゆんちゃんはいっしょうかわいいんだろうな
ゆめをかわいいとおもうわたしの想いと
ゆめに届いている感覚は
一致しているだろうか
もしかしたらゆめはわたしといることに
途方にくれたことがあるんじゃないかしら
ここに気付いてほしかった
その言葉はわたしを窮屈にした
そばにいてほしかった時にいなかった
わかってくれないからあきらめた
聴いてくれないからあきらめた
ごはんがまずくてもういやだ
自分の命をゆだねているひとに
そんなことを感じながら生きているのはどんなにつらいでしょう
ゆんちゃんのこの高飛車な性格は
わたしとの間になんらかの
愛着の問題があるのではないかしら
ゆめが天国に帰るまえに
愛されているんだ大切なんだわたしは可愛いんだと
しっかりわかって帰ってもらいたい
天国に帰ったとき
それをほかの猫たちに自慢して
それをきいた猫たちが希望をもって地上に降りてきてほしい
愛される とゆう目的をもって生まれてくるたくさんの猫たち
その猫たちの目的を果たすため
地上をすみよくととのえなくては
もう不幸になる猫は生まれてこない
今はたくさんゆめといて
からだのいちぶをどこかいつもくっつけている
もうしばらく一緒にいてね
(不幸な猫
たとえころされたって
この子は不幸な猫だ とわたしが決めつけるのはちがう
なにか目的があってその猫生の青写真を作ってきたのかもしれない
これからは痛みが必要なくなって
もう優しい世界になってゆくんだ)