Mom




すこしまえに  祖母が亡くなりました


へんなおばあちゃんだったなー


愛犬のなまえは ペケ だったし
(だからペケばあちゃんと呼んでいた)


猫にお化粧したりしていた
(猫のほっぺと肉球がほお紅で真っ赤になっていた)



べっぴんさんで 超人見知りで ユーモラス




小さい頃から 遠慮がちだったわたしは

おばあちゃんが つけてるブレスレットとかピアスとか
ヤクルトとかパチンコでとったチョコレートとか


「これやろうか?」   て言ってくれても



「… いらない」     とばかり言っていて


「あんたはなにをやっても いらなーい いらなーい」と笑われていた



スーパーで アメ詰め放題 をやらせてくれて

2、3個 袋にいれて 「これでいい」て言ったら

「あほか!」  て言われた



さぞ 可愛くなかっただろうな





おばあちゃんが亡くなって 

母は「ほんとにこんな日がくるんだね」と言っていた








母とわたしは 価値観も感性も 呼吸数も  だいぶちがう


いつしか     母には言葉が通じない     と感じてしまって

かたくなな態度しか表現できなくなっていった

たとえば 同じ部屋でテレビを見ていても

母の前では笑えない

喋ろうとすると どもってしまう


こどもが親を選ぶ と聞くけれど

なんでこんなにも苦しいの とおもっていた








でも もし  病弱で 不細工で 神経質で 弱虫な

わたしみたいな子が 自分の子として生まれてきたら

今まで母がしてくれているように

いつまでも あきらめないで 

自分のことのように心配してあげられるかしら


さぞ 可愛くないだろうに





 
からしたら わたしのほうが ハズレ だったんだ



親はこどもを選べない


(もし選べたら 母は タッキー&翼 のような息子がほしかったんだとおもう
    テレビで見て気に入ってたもの)





おんなでひとつで こどもたちを育てるために

生半可じゃない苦労をしてた

こんな可愛くない子を育てるために

自分の人生をぜんぶ捧げた




母に対する ものすごい罪悪感と拒絶心と感謝の気持ちがまぜこぜ


わたしが幸せになったら 母に悪い 
母はあんなに大変だったのに     とか

わかってもらえなくて こんなにつらかったのに
幸せになっちゃったら それを忘れられちゃう

とゆう考えが きっと心の底にあって

それがわたしの 行動規則をつくっている気がする


どこか 母のせいにしている 卑屈で傲慢なわたしがいる


母に悪いところなんてひとつもないのに


ぜんぶ わたしなのに




物質的価値観が基準の母にとって

怪しい と斜めから見てしまうような世界へ

最近わたしはますますかたよっている



どうしてみんなわからないの?と思っていたことが

あぁ!ふつうは感じないんだ(←なんか高飛車)とわかった



こどもはみんなそうだけど

小さい頃は母の価値観の中で生きているから

ちょっと母とちがうところがあると

自分がへんなんだ と感じてしまう

どっちがいいとかわるいとかなんてないのに

自分の特徴と 母の特徴が ちがうだけなのに





母に もうこれからは 幸せだわー と思って生きてもらいたい

それには めそめそと卑屈なわたしではなくて 

好きなことをして しあわせにいきてるわたしをみせなくては





わかってもらえなくても   


まぁいいじゃない


それぞれのいろんな世界があるんだもの






母の前で  素直に幸せそうに笑ったり

可愛く  ねぇあれかって~と  おねだりしたり

お母さん   て呼んだり




できるようになりたい





ちょうむずかしそうだけど






おねだりできなくなる日が  こんな日 がくるもんね




受け取り上手は まわりをしあわせにするんだね



してほしかったこと    ばっかりみてたけど

してもらったこと        のほうが 絶大でした





                     ありがとうございます





だけど 孫ふたりはイケメンの男子だから

タッキー&翼 みたいになってくれるといいな



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