カオナシ
高校生のころ
カオナシに似ている と友達に言われました
(修学旅行で友達が撮ってくれたいちまい 似てるかしら)
たしかにわたしはカオナシのように
はちきれんばかりでした
(バイキングでおなかいっぱいのわたし)
つらい気持ちを飲み込んで 溜め込んで
生きにくさでぱんぱんなのに
途方に暮れてへとへとなのに
そんな時期に
わくわくするのさ とか いつも笑顔で とか
引き寄せの法則でひきよせちゃうぞ とか
ポジティブなアファメーション とか
無理しなくていい
入るところがない
自分の心との違和感がありすぎて
明るくなれないじぶんはダメだと
さらにこころを傷めてしまう
ぱんぱんなカオナシになっているときは
まず吐き出さなくちゃ
ぱんぱんなことに 気づいて吐き出さなくては
飲み込んで溜め込んだごはんやひとを
わけのわからない不安を
さみしいと感じていることを
絶望的な孤独があることを
やり場のない怒りイライラ
劣等感や生きにくさ
心の奥に抑圧してきたこと
がんばって我慢してきたこと
妥協しなくちゃいけなかったこと
自分の本当の気持ちを
安全な場所で吐き出してあげる
ちゃんと心を傾けて聴いてあげる 感じてあげる
自分の意識で心も頭もいっぱいになっていると
神様が入りこむスペースがなくなっている
おもたくなっている
(おいしいと有名なケーキ屋さんで友達が撮ってくれたいちまい)
ネガティブな感情は悪いやつらじゃない
とりのぞこうとあらがわなくていい
素のあなたからずれてやいませんか?とおしえてくれていたりする
目をそらすといつまでもそこにいるけれど
見つめてあげれば 気づいてもらえれば
満ちたりて消えてゆく
どんどん自分にスペースができてゆく
自分が宇宙そのものになってゆく
神様が入ってきてくれる
かるくたのしく 生きてゆける
追記
この写真を友達に見せて
わたしだと思う?それとも カオナシだと思う?と質問したところ
「これはカオナシでしょ、だってあんた左利きじゃん」 と答えてくれた