つぶの青写真

わたしの猫

つぶの誕生日

なのでケーキを準備

まんまるのホールにかぶりつこうとして失敗してた

なんたって 歯が2本しかないもんね

上の犬歯の2本しかないから ケーキに2本 線が入った

食べやすく 粉々にしましょうね

猫にもいい アロマキャンドルなんて

素敵なものをいただいたので

さっそく灯してみたら

つぶが近くで見過ぎてて

ヒゲがちりちりになったから

撤去されることになった

この子ちっちゃいときから 火を近くで見るくせがある

プレゼント とおもって

棒とひもの先に シャカシャカなる長毛のネズミが付いたおもちゃを買って

さっそく つぶの顔にぶつけてみたら

こわいみたいで

追いかけ回してみたら   追いこまれて シャー ですって

こなごなのケーキ

ちりちりのヒゲ

こわいおもちゃ

こんなはずじゃなかったのにね

つぶの青写真に ちゃんとわたしは入っていたのかしら

ひとやどうぶつは  生まれて来るちょっと前に

今回の人生の おおまかな青写真を自分で作って来てるんだって

たとえば いっぴきの犬が

今回の犬生の中で  わたしに逢う ってゆう設定をしているのなら

それは 幸せのきっかけ であってほしい

生のすっぱさを知るために わたしのところにやって来た

苦しい思いから学ぶために わたしのところにやって来た

それはいやだな

どんな経験も素敵だけれど

今までに  わたしを通ったどうぶつたちに

わたしは  いいきっかけ  になったよりも 

生きていくってすっぱいね と学ぶ方を提供してきてしまってる

くやしいじゃないの

ひとやどうぶつの いいきっかけ になれるようにならなくちゃ

ズボンのトンネルに入れられる

猫じゃらしでしごかれる

抱き枕として使われる

手作りごはんの毒味

エアドラム（わたしに操られて）

エア盆踊り（わたしに操られて）

こんなことがやりたくて  つぶはわたしと出逢ったのかしら

こんなはずじゃなかったのかな