水脈




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その昔
ひとがとても怖かったとき

図書館で本を借りたかったけれど
貸出カウンターへゆく勇気が出なくて
こっそり持ち出してしまったことがある

返しにゆくこともできなくて
いつまでもうちにある図書館の本に気づき
母が返しに行ってくれた



本を持ち出したことは本当にいけないこと
もう二度とやりませんごめんなさい と反省をした






時々横浜へ来る母が
わたしが図書館から借りている本を見つけると
「ちゃんと借りてるの!? 昔あんたが勝手に持ってきた本 
   お母さんが返しに行ったんだから!」と毎回言う
ボケちゃったの? と思うほどに毎回言う

「うん、ちゃんとカード作って借りてる」と毎回返すのだけど
その母の言葉でその時の
本さえも借りられない自分を情けなく思って
罪悪感や惨めさでいっぱいだったことや
自分は本当に劣ってるとしか思えなかったことが
毎回思い起こされてしまう
今まで慣れ親しんだ思考へ流れてしまう

何度も何度もなぞっているから溝は深くなり
勝手にそっちに水が流れる
水脈ができてる感じ




この前母に「うるさいな!わかってるよ なんども言わないで! 
なんにも知らないくせに!」 とキレてしまった   
母さん とんだとばっちり
ごめんなさい








わたしはいまだに足がすくんで動けなくなる

やりたいことをやりたいのに
がんばりたいのに



何度も感じた不快な感情やショックは
心だけじゃなく体の中にも記憶される
脳や心臓に 
細胞のひとつひとつに

過去の経験の中で本能的に危険認識をした事で
自己防衛能力が働いて行動を拒否している
また怖い思いをするんじゃない?
また傷つくよ!?




この臆病者め!
言い訳ばかり!
自意識過剰!
なんて自分を責めてしまうなんて
絶対にしてはいけないことだった


行動できるようにするのに大切なのは
心と体のケアと 安心できる環境を整えてあげること



「安心を感じる」とゆう
「大丈夫だよ」とゆう水脈






最近 毎日絵を描いている
稚拙なその絵を 毎日投稿している
恥をさらしている

恥なんてかいたら生きてゆけない とゆう頑なさを壊すため
自意識過剰じゃねぇの と思われるかもと思う自意識過剰さを壊すため
絵が描けたらとてもうれしいから
毎日すこしのよろこびとがんばりをつみかさねるため
こんなことしても大丈夫だったとゆう安心
(大丈夫じゃないかもしれないけど大丈夫なの)



今までとはひゃくはちじゅうどちがう努力を
古い水脈をぶっ壊すのだ






だから 楽しいことをたくさんしたい



温泉にはいりたい(猿も一緒に)
海で泳ぎたい(サーフィンもする)
美しい景色を見たい
ほっぺの落ちるパフェが食べたい
おともだちとおしゃべりしたい
ただけらけら笑いたい






まだ罪悪感がわくと思うけどいいの
こんなに楽でいいの?とゆう世界を体験するんだ


安らげる世界